オーバードーズ(OD,過剰摂取)について
さとえ(@satoe_chan_)です。
ー 薬や麻薬を過剰摂取すること。過剰摂取によって病気になったり障害が残ったりすること。また、致死量までの大量摂取のこと。OD。
つい先日、地元にあるショッピングモールのフードコートでうどんを食べていたら、隣から次のような会話が聞こえてきた。二人組の男のうち黒髪短髪をA、バンドマンっぽい方をBとする。
A「このペッパーライス不味すぎな」
B「お前の母親の料理よりかは美味いと思う」
A「まあ言えてるな。塩と砂糖間違えるのは流石にアホやわ」
B「コーヒー飲んだと思ったらしょっぱくてビビったわ」
A「それにしても今日暑すぎるな。ここも冷房効いてんのか?とりあえずスタッフに文句つけてくるから待ってろ」
B「任せた」
Aは席を立つと、近くにいた清掃員の格好をした男に話しかけた。
A「すいません、このフードコート朝青龍と鶴竜の腹に挟まれてるくらい暑いんですけど、冷房の温度下げてくれませんか?具体的には、18℃でお願いします」
スタッフ「ええ、非常に申し上げにくいのですが、ただいまの気温は15℃に設定しておりまして……」
A「15℃!? 寒すぎるにも程があるだろ。俺らはホッキョクグマじゃなくてパンダ派なんだから。ほら、赤ちゃんパンダがこの間リンゴ食ってただろ。分かるか?スティーブ・ジョブズも天国で喜んでるぞ」
スタッフ「申し訳御座いません……。リンゴと聞くと私が連想するものは違うもので御座いまして……」
A「何だ?言ってみろ」
スタッフは、顔をリンゴのように赤面させて答えた。
スタッフ「ケツで御座います」
A「は?」
スタッフ「ケツです」
A「おーい、Bこいつなんか頭おかしいぞ。とりあえずこっち来てくれ」
B「どうしたどうした」
Bが急いで駆けつける。
A「このオッサン、リンゴから連想するものがケツらしいぞ。頭おかしくね?」
B「え、別に普通でしょ。ちなみに俺もケツ」
A「まさか俺がおかしいのか?」
B「うんお前がおかしい。このオッサンは正しい」
スタッフ「あ、ありがとう御座います……」
A「いちいち顔赤面させるのほんまに気持ち悪いぞ」
スタッフ「申し訳御座いません……。ところで、一つこちらからお伺いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
A「早よしろや」
スタッフ「浮世絵とはなんぞや」
A「水面に浮かぶ魚の死体を描いた絵」
B「気球の自由落下」
スタッフ「では、ジョンウェインとは誰ぞや」
A「駅馬車」
B「静かなる男」
スタッフ「くるりとは、どのようなバンドか」
A「全員が回りながら楽器を演奏し、訳のわからない不協和音を奏でるバンド」
B「世界一短い円周を持つ結束バンド」
スタッフ「オーバードーズとはなんぞや」
A「これは知ってる。薬大量に飲んでハイになるやつだろ」
B「俺も昨日ねり梅オーバードーズしたわ」
スタッフ「音楽におけるオーバードーズにはどのような効果がある」
A「知らん。でもこれだけは言える。自分が誰かになりたいと思った時点で、それはもうフェイクだと言うこと。クリエイティヴィティが一番大切なんだよボケ老人よお前には分からないだろうなとりあえず部屋の温度もっと下げろ」
スタッフ「かしこまりました。ただいま、6℃に設定しました」
A「いや、まだ暑い。もっといけるだろ」
スタッフ「今3℃です。これ以上は限界です」
A「まだだ!俺たちは氷点下を求めている」
スタッフ「一つの解決策として、2Fのヤマダ電機にある冷凍庫の中に入るというものが御座いますが」
A「いや、それはこの後飲み会帰りの父親を駅まで迎えに行くから難しい」
B「そういえばお前そっちだったか。俺は妹がもうすぐで生まれるらしいからちと見に行く関係で無理だわ」
A「あるあるだわな。まあ、今から南極点に行くという手段もあるから、そっちにするか」
B「そっちの方が効率的かつ合理的だわな」
A「じゃ、とりあえずクライストチャーチまでフライトで行くぞ」
B「今からパスポート取得してくるから1ヶ月くらい待ってて」
A「了解丸」