システム監査技術者試験結果発表と実際に行った勉強方法
さとえ(@satooooo_e)です。
2019年4月21日にシステム監査技術者試験を会社で受けさせられ受け、2019年6月21日に結果が返却され、成績開示されました。
システム監査技術者試験とは、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施している情報処理試験の中で最難関資格とも言われている資格です。
実際に、何時間勉強したのか、どうやって勉強したのか、試験終了後の感触、結果から見た反省点、どうすれば効率よく合格できるかについて、書いていきます。
システム監査技術者試験結果発表
結果から言うと、午前2、午後1までは合格しており、午後2でBの不合格を食らいました。
何時間勉強したのか
合計で約110時間勉強しました。
会社の研修で1日ずっとこの資格の勉強をさせられるというのを2週間ほどやっていたので、8時間/日×14日=112時間という計算です。
勉強時間の内訳としては、情報収拾5%、午前2問題30%、午後1問題50%、午後2問題15%くらいです。
ただし、集中していない時間や、雑務もこなしていた時間もあったので、実際にはもうすこし少ないかもしれません。
でも、この勉強時間で午後2Bまで到達できたのは、自分的には効率が良かったと思っています。
どうやって勉強したのか
午前1問題
まず、午前1問題についてですが、僕は応用情報技術者という資格を所持していたため、免除となりました。
応用情報技術者試験の午前問題に関しては、応用情報技術者ドットコムというサイトの、過去問道場の直近5年間分を2周分解きました。
ここは基本的に、半分近く過去問と同じ問題が出題されるので、過去問の解答を暗記するまでひたすら回すのがいいと思います。
午前2問題
次に午前2問題についてですが、ここをおろそかにして、落ちる人が多いので非常に危険です。時間をかけてしっかり対策した方がいいです。午後2問題の論文が完璧に書けたとしても、ここで落ちたらマジで時間の無駄でしかないです。
午前2も過去問と同じ問題が4割くらい出題されるので、過去問を鬼のように解くのがいいです。
僕が行った勉強法としては、過去問10年分をひたすら回しました。5周くらいしました。答えを覚えすぎて、平成○年度の午後2問題を何分で解けるかタイムアタックとかしてましたwww
そのくらいやり込んでも、本番では60点と合格最低点ぴったりの点数しか取れなかったので、本当にここにはかなりの勉強時間を費やして欲しいです。
過去問入手の方法ですが、2019年4月時点ではシステム監査技術者 過去問とGoogle検索したら過去10年分くらい載っているサイトが出てきたのですが、2019年6月時点では見当たらないので閉鎖したのかもしれません。
解説も載っているので、問題集を買って解くのがいいと思います。
徹底解説 システム監査技術者本試験問題という参考書とかおすすめです。僕も少しやったのですが、要点が絞られていてよかったです。
繰り返しですが、午前2で落ちたら勉強した意味がなくなるので、しっかり対策しましょう。
午後1問題
午後1問題は、一定の問題数を解けば確実に合格できます。つまり、ある程度慣れたらそれ以上は時間をかける必要がないです。
具体的には、合計で30問くらい解けば大丈夫です。システム監査技術者「専門知識+午後問題」の重点対策という緑色の本があって、マジでおすすめなのでそれの午後1問題を全て解きましょう。
解説を読んでも理解できなかったり、何故その思考にたどり着くのかが分からないといった部分があったら、とばしてさっさと次の問題に移りましょう。そういった問題は、捨て問である確率が高いです。
本番では、3問中2問を選択する形式なので、自分が最も点数が取れなさそうな問題1問を選ぶ能力も必要となってきます。
重要なのは、自分ができそうな2問を選択するのではなく、自分が最もできなさそうな1問を選択することです。
理由としては、最初に絶対に解かない問題を決めておくことにより、後から「あ、やっぱりもう1問の方の方ができそうだな」とか思うことがなくなり、腹を決めて問題に集中しやすいからです。
午後2問題
午後2問題についてですが、結構少ない勉強時間で、合格水準まで後一歩であるB判定を叩き出したので、勉強効率はかなりいい方であったかなと思います。
というか、午後2を受けられた人の中でA判定の人は半分近くいるという統計が公式に出ているので、B判定はマジで惜しかったです。
午前1を突破しなければ午前2が、午前2を突破しなければ午後1が、午後1を突破しなければ午後2が採点されないで終了するので、午後1まで突破すればあとは半分の確率で受かります。
午後2問題は午後1までとは違い、論文形式です。2題から1題を選択し、3000字程度の論文を記述します。
論文と聞くと、段落だけとりあえず1字分下げておけばいいんでしょ?とか思ったりすると思いますが、システム監査技術者試験の論文には特有の作法があります。
例えば、最初に論文のタイトルを記述したり、章分けが必要だったり、最後の設問はできるだけ文字数多い方が良かったり。これは公式の解答規則には掲載されていませんが、暗黙のルールとなっているようです。この情報を手に入れることができなかったら、まず不合格でしょう。
僕は、暗黙のルールに従ったおかげでB判定が取れました。
ルールについての詳細は、システム監査技術者合格論文書き方の事例集という参考書に書いており、実践形式で体に染み込ませることができるので、マジでおすすめです。最悪、実践形式の部分はやらなくてもいいので、 とりあえず1周読みましょう。
試験終了後の感触
午前2・・・ギリギリ通ったかどうか
午後1・・・まあ通ったでしょ
午後2・・・ワンチャンあるかな?→よく考えたら題意相当ミスってたからまあ落ちてるでしょ
午前2が通っていなければ午後1は採点されないので、僕は午前2が終了したら、帰宅しようと思っていました。
それを確かめるために、午前2が終了した瞬間に自力で答え合わせを開始しました。解答速報もまだ出ていないので、推定でギリギリ60点という考えに至りました。結果的に、この数字は寸分違わず一致していました。
ギリギリ受かっていそうだったので、とりあえず午後1は受けることにしました。
午後1は、これ落ちる人いるのか?というほど問題自体がとても簡単だったので、まあ合格しているだろという感触で終了しました。
午後2は、僕はもともと文章を書くことが好きなので、論文書くの楽しみだなあというマインドで挑みました。
結果、思ったよりも書けて、これ最短勉強時間で受かっただろwwwwwとか思っていましたが、後から全く題意に沿っていない論文を書いたことが発覚して、不合格を確信しました。
成績開示はB判定だったので、もし題意に沿った文章が書けていたら合格していただろうと思います。
結果から見た反省点
まずは、反省点よりも良かった点を挙げていこうと思います。
良かった点は、以下の2点です。
・午前2の対策に充分な時間をかけた
・午後2のルール把握を効率よく進められた
午前2については、過去問をタイムアタックができるまで解き回しました。
午後2については、挙げた参考書を速攻で読んでおおまかなルール把握に努めました。
反省点は、以下の2点です。
・午後1に時間を費やしすぎた
・午後2で問題文をよく読んでいなかった
午後1は、挙げた参考書を特に集中せずダラダラとやっていたため、かけた時間に関して、かなり多くなってしまいました。納得できないところは考え抜くのではなく、ある程度で諦める姿勢も、重要かなと思います。
本番の午後2では、題意を読み違えてしまい、プロジェクトが始まっていないのに要件定義書を入手してしまったりと色々やらかしました。
ただ、それでもC判定でなくB判定だったので、午後2はそれらしいことを定められた以上の文字数で書けば、合格できる可能性が高いです。
どうすれば効率よく合格できるか
答えはシンプルで、挙げた良かった点を踏襲しつつ、反省点を改善することです。
・午前2に対し、充分な勉強時間を割く。少なくともタイムアタックゲームができるレベル。
・午後1は、分からないところについて突き詰めて考えすぎない。
・午後2について素早く大まかな暗黙のルールを把握する。
・問題全体にわたり、問題文をよく読んで題意を外した解答をしない。
以上の点を守った勉強をしていれば、最短時間、最高効率で合格できるかなと思います。
あとは本人のやる気と集中力次第です。応援しています。
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