さとえブログ

ノンフィクション/エモい/現代っ子哲学

就活を振り返って成功した点・失敗した点

さとえ(@satoe_chan_)です。

 

就活がほぼ終わったので、今回は自分が行った就活の成功点・失敗点などについて書く。

内定先は、東京の小さな企業である。社員の学歴はほぼ自分と同じくらい。

なお、ここでは偶然などは加味せず、成功も失敗も100自分のおかげ、自分のせいであるとして考えることにする。

 

あくまでも個人的見解です。

 

 

 

・就活の軸について

まず、就活の軸について書く。

大前提として、俺は就職がしたくなかった。なぜなら、企業に就職してしまうと個人として為した業績が企業のものになってしまうと考えたからである。その点、個人で活動すれば業績は全て個人のものになる。俺はなるべく自分がした仕事の著作権は自分で保持したい派の考えだったので、就職をしないで個人でやっていけばいいと考えていた。

しかし、世の中には体裁というものがある。家族を安心させたかったり、ゼミの教授を黙らせる上で内定という道具は必要だった。なら、自分の行きたい企業だけ受けてとりあえず内定を取り、入社直前で辞退してもいいやという軽い気持ちで就活を始めた。

 

就活をするにあたって、俺が一番重視したのはその会社を使うことによって(働くことによって)自分の能力が著しく上がるかどうかということである。もちろん、能力を上げるためにはそれなりの努力が必要になるが、能力を上げるためなら勤務時間などはどうでもいいと思った。働くからには全力でやるつもりだし、合わなかったら辞めればいいだけの話だから。

なぜ能力を上げたいのかであるが、団体に所属するのではなく個人でやっていくなら特化した能力が必要だと考えたからである。スキルを身につけたら最終的に転職や退職をするつもりであるから、就職した会社に骨を埋めるつもりはさらさらない。要は、俺は会社を利用して自分の能力を上げることができるのか?という実験台として就職を捉えている。

 

また、転勤の有無も重視した。流石に急に転勤とか言い渡されると、色々と手続きが面倒だったり、周りへの説明が面倒だったり、新しい環境に慣れるまでの時間が無駄だったりするので、転勤が無いということは俺には魅力的に映った。

 

 

・就活に対する事前準備について

就活の事前準備としては、インターン、企業分析、業界研究、自己分析、OB訪問などがある。これらを順番に書いていく。

 

インターンについて

インターンは、大学3年の夏に体裁を保つために遊び感覚で中小企業の営業に行った。印象としては、社員への媚売り大会と言った感じでさえなかった。インターンは本来、仕事を体験してその仕事が自分に合うかどうかを見極める場であるはずなのに、内定や選考の免除の匂いが漂うと一気に媚売り大会と化す。正直、俺はこの制度は嫌いである。3年の冬頃、インターン先から一気に最終面接を受けられる旨の連絡が何回か来ていたが、腹が立ったので全て無視した。

インターンを控えた学生に対して言えることは、どうしても入りたい企業があるのならば媚を売りまくって、仕事の内容が知りたかったり体験したいのであれば色々な企業を回るのが良いと思う。行きたくないのならば、無理してやっても仕方がないので行かなくてもいいと思う。

 

企業分析について

これを俺は全くやらずに後悔した。面接直前に適当なパンフレットやホームページを少し見るくらいはしたが、競合他社との比較とかはやらなかった。同じ業界の色々な会社を比較したり、株価の年足を見たり歴史を学んだりすることは面接で深掘りされた時に役に立つ可能性がある。ただし、やるのならば無意識下レベルまで落とし込まないと無駄だとも思う。可能な限り企業オタクになるべきだった。

 

業界研究について

これもほとんどやってない。こういう業界があってこういう企業があるんだくらいは認識していたが、業界研究とはそもそも何なのか知らなかった。漠然としたイメージで各業界を捉えていた。しかし、これに関しては正解だったと思う。特に俺は、業界は最初は絞ってなかったので、各業界の適当な会社を受け、自分のイメージと一番合っていてまたマッチした業界はどこかを探ることができた。後半は業界を絞り、その業界の企業を色々表面的に調べた。その中でいいなと思った会社を受けていたりした(正解だった)。

 

自己分析について

これはWebテストの性格検査を受け続けている内に自動的に完了した。性格検査を何回か受け続けていると、自分がどの選択肢を選んだかが無意識下に落とし込まれ、自分がどのような性格なのかが自分の内に定義された。しかし、就活において自己分析が役に立ったことはあまりない。むしろ、性格検査を行う前に自己分析をし、それを性格検査に応用するのが正解だったのかなあとも思う。大体、面接において学生の性格などはエピソードを通じて訊かれるのが多かったので、エピソードの暗記や深掘りをした方がいいと思う。

 

OB訪問について

これに関しては全く分からない。リクルーターとの接触とかもしたことがない。そもそも、人と表面的なコネで繋がることがあまり得意ではないので、してないというよりかはする気が猛烈に起きなかった。でも、しなくても就活は成功する。

 

 

・就活で成功した点

先ほどにも書いた通り、俺はコネとか人脈とか損得勘定で目上の人間や全く知らない人と繋がるのが著しく苦手であった。そもそも繋がり方が分からない。しかし、就活においてそのような繋がりはとてつもなく重要である。できるのならばした方がよい。できないのならば、代替案を探す必要がある。

俺は、企業に求める条件を緩くすることで、損得勘定が苦手なことによって狭められたストライクゾーンを相殺した。例えば、働けるなと思った企業には迷わずエントリーした。というか、地雷な企業というのは案外少ない(いつ辞めてもいいといった心構えで就活してたがゆえの色眼鏡ではあるが)。

 

周りに流されて焦らなかったことも成功した点である。結局は自分が納得した状態で4月を迎えればいいだけの話であるから、早く内定を取って遊ぼうが遅く内定を取って遊べなかろうが4月に納得していた者勝ちである。このマインドを俺は何回も反芻し、無意識下に落とし込むことで就活の予定が空いていたりしても焦ることは少なかったように感じる。

 

また、これは成功した点と言えるか分からないが、理系であるということは大きなアドバンテージだったように思える。なぜなら、筆記試験にほぼ落ちないからである。基本的に文系と一緒の試験を受け、教科は数学と国語とかなので、日常的に触れている国語で差がつかない以上、数学が得意な理系が有利であることは自明である。

 

 

・就活で失敗した点

これは何と言っても行動が遅かった点である。俺は3月から就活を始めたが、このときには既に募集が締め切られていたり、もう第3次募集になっているところ等もあって絶望したのを覚えている。年明けくらいから企業にエントリーし始めるのが正解だと思う。早く始めれば始めるほど、納得のいく結果になる。テレビ局は9月とか10月とかから開始してクソ早くて、外資系コンサルとかは1月2月くらいから開始するイメージ。

 

自分の専攻とは全然違う分野の企業にエントリーしたのも失敗だったと言える。分野が違う企業だと、エントリーシートWebテストの感触が良かったとしても普通に落とされた。精神が疲弊するし、単純に時間の無駄であった。数学系が化学系とかに出すと多分こうなる。結局、自分がマッチしている分野の企業にたくさんエントリーをするのが効率的なように思う。

 

 

・まとめ

結論、就活はマッチングだと思う。競争ではない。自分が社会と比べて少数派だったらそりゃマッチする企業は少ないだろうし、多数派だったら多いだろう。でもここで諦めてはダメで、必ず自分と合った企業は見つかる。

俺の内定先も、ある程度条件で絞って乗り気でなく説明会に行き、創業者の方と直々にお話しさせていただいて気が合うなと思ってほぼ直感で決めた。向こうもそれを分かっていたらしく、合格をくれた。

これから入社して合わない場合もあると思うが、その時はその時で辞めて別の道を探せばいいだけの話である。人生は長い。