さとえブログ

ノンフィクション/エモい/現代っ子哲学

積極的な歌舞伎コ○カフェ子/水商売の裏側

先日

 

新宿駅東口改札を出て、東口広場を抜け、アルタを横目に歌舞伎町へ向かう。見知らぬ女の子に声をかけるため。

 

前日に友人が美女ギャルを持ち帰ったとのことで闘争心が湧く。

 

歌舞伎町一番街。この街は星よりもネオンが眩しい。TOHOへと続く通りにはキャッチ、スカウト、ホスト。早足で歩くぴえん系の女、OL。

 

治安が悪く、ナンパをすると危ない人に怒られるように思われるが、意外と絡まれることはない。つまり、ナンパをするにあたっては恐れている人が多いため競合が少なく、女の出入りも激しいので意外と歌舞伎町は穴場であることに気付き、最近ハマっている。

 

1声かけ目。駅方面に向かう夜職ぴえん系っぽい女。

 

「ういっす、こんばんは」

『お兄さんスカウト?笑』

「清純なナンパです」

『えー今暇だよ笑』

 

まさかの逆打診。

 

「え、じゃあ10分だけ飲み行こ」

『私お酒苦手なの』

「じゃあ俺が一人で飲むから見といて笑、適当にどっか入ろう」

 

とりあえず歩き出す。個室がある方角へ。

道中で、『カフェとかでいいよ〜』とか言われるもガン無視して個室に向かう。

 

個室前で若干のグダつきがあるも、「俺お腹空いててここのカレー食べたいから」と建前づけて難なく入る。

 

個室内にて

 

「こっちおいで」

『えー、嫌だ。なんか緊張する』

「じゃあ、俺がそっち行っていい?」

『...うん』

 

後ろから抱きしめる。向こうも身体を預けてくる。キス。拒否なし。

 

そこからが凄かった。

 

まず、女の子が座ってる俺の足の上に乗って上からめちゃくちゃキスしてきたり、胸を顔に押し付けてきたり。俺はかわいいキャラを演じるほかなかった。

 

しかも、個室への道中で話してたことによると、かなりの年下。

 

しまいには

 

『お兄さんドMでしょ?』

 

なんて言われる始末。逆はよく言われるが、ドMは人生で初めて言われた。

 

そのままの流れで交差して、事後トーク。声をかけてからの所要時間30分。

 

よくよく話を聞いてみると、歌舞伎町のコ○カフェ嬢だった。仕事終わりに声をかけられたとのこと。何故着いてきたか尋ねると、『タイプだったから』と照れながら言われた。顔が刺さっていても、道中で『カフェにしよう』や個室前のグダが生じるものなのだと思い、多少の強引さ(嫌がらない程度にリードすること)の大切さを身に染みて感じた。

 

さて、コ○カフェについて。

 

詳しく知りたかったため、どういう客層の人が来るのか聞くと、年齢のいったおじさんがメイン層らしい。しかも、ガチ恋で付き合おうとしてくる人も多いらしい。大金を叩いてキスすらもできない側。

 

一方、声をかけてから30分で交差まで終え、好きと言われる男もいる。お金は2人合わせて1000円も使っていない。

 

この構造の歪みはどこから来るのだろうか。

おじさんが年寄りで俺が若いから?いや、コ○カフェには若い客も多少なりには来るらしい。

俺のことがたまたまタイプだったから?いや、店で出会っていたらこうは行かなかったように思う。

 

ピンと来た。出会い方の違いだ。

 

店内で会うか、店外で会うか。客として出会うか、一人の男として出会うか。接客される側か、接客する側か。

 

コ○カフェにかかわらず、水商売系の女の子は店内で会って一度客として認識されてしまうとそこから恋愛関係に持って行くのは至難の技のように思える(そういうノウハウもあるのかもしれないが)。

 

水商売系の子と恋愛関係になるには、店外で、一人の男として出会うのが一番手っ取り早い。外見を磨き、トークを磨いて水商売の店が多いエリアでひたすらに声をかけ続ける。

うまく行かない日もあるかもしれない。それでも諦めずに声をかけ続ける。すると、女神のような女の子に遭遇する。

これが、水商売系攻略である。

 

しかも、このノウハウは全ての職業・系統に応用可能である。

やり方は単純で、攻略したい層の子が多く出没する街で、攻略したい層の子が好むファッションを纏い、ひたすら声をかけ続ける。

 

今の時代、職場や客などのコミュニティの男は恋愛対象に見れない(人間関係が色々と面倒くさくなるため)と言う女の子は多い。

 

でもナンパでの出会いでしょ?とか、着いてくるなんて軽すぎる、と思うかもしれないが、自分だからこそ着いてきたのだ。この考えを持つことで自分に自信が生まれ相手との関係性が強固になる。事実、ナンパには普段着いていかないがたまたま着いてきてしまった(タイミングとか、タイプだったとか)と言う女の子は結構いる。

 

歌舞伎町では、1日あたり何人の女性が初対面の男性に声をかけられて持ち帰られているのだろう?満室のホテルを見る度にいつも思う。

 

不信用の数だけ点灯する灯り。割り箸が立てられガラ悪く捨てられたみそ汁の空きカップ。ゴミ袋から対岸のゴミ袋へと移動するネズミ。

 

仕事が終わり、この街に踏み入れるささやかな時間。

何も行動しなければ何も産まないし、生産的でなくても行動した結果は事実として残る。

 

同じことの繰り返しでも、いつかきっと。